家庭でカレーを作った時に、よくあるのが味が薄くなってしまうこと。
大家族などで少ないルウでたくさんの量を作ったときなどは、味が薄くなってしまうこともあるかもしれません。「ちょっと薄くなり過ぎたかな?」と感じつつ、待ちわびていたカレーの風味が思うように出ないと、どう対応すればよいか迷うこともあるでしょう。
この記事では、カレーの味が想定よりも薄いと感じた場合に、お試しいただきたい簡単な解決策を紹介します。
カレーを作ったけど味が薄い!そんな時に加える調味料とは?
カレーがついに完成しました!さあ、試食をしてみましょう…おや?ちょっと味薄くない?
この期待外れの感じは何でしょうか。
心配無用です!今から紹介する調味料を加えることで、思わず唸るほどの美味しさに変わるかもしれません。
味が薄いカレーは単純に塩分の不足
よくあることですが、カレーの味が薄いと感じる場合、それは塩分が不足している可能性があります。この問題に対処するためには、塩分を含む調味料を加えると良いでしょう。
この方法は多くの場合、効果的です。次に、私が普段からカレーに加えているおすすめの調味料をいくつかご紹介します。
薄味を濃くする調味料その1:カレー粉
まず、最も手っ取り早く簡単な方法は、カレー粉を追加することです!
カレーが薄味になる主な理由は、水の量に対してカレー粉(カレールウ)の量が不足していることがあります。
通常、カレーを作る際に1箱のカレー粉(カレールウ)を使う方は、追加用としてのカレー粉やフレーク状のカレー粉を常備することをおすすめします。
これはカレースープや炒め物など、他の料理にカレー風味を加えたい時にも非常に役立ちます!
薄味を濃くする調味料その2:コンソメやだし
薄味のカレーは塩分不足。カレー粉以外で家に常備してありそうなもので考えると、コンソメや出汁のような調味料を加えるのがおすすめです。
これらを加えることで、塩味だけでなく、旨味も増してカレーがより美味しくなります。家庭にある様々なスープの素材を使うこともできます。例えば、ウェイパーなどの中華風調味料も良いでしょう。使用量は小さじ2杯から始め、味を見ながら調整してみましょう。
薄味を濃くする調味料その3:ウスターソース
多種多様な野菜や果物を原材料として使用しているウスターソースは、カレーの風味を強化する際にも役立ちます。
このソースは塩味だけでなく、深い旨味も持っており、少量を加えるだけで味わいに大きな変化をもたらします。例えば、自由軒のドライカレーにウスターソースをかけるように、多様なカレーレシピに利用でき、より一層の美味しさを引き出すことができます。
薄味を濃くする調味料その4:ケチャップ
カレー料理とトマトの組み合わせは、意外とマッチすることが知られています。例えば、トマトベースのスープにカレースパイスを加えると、風味豊かなカレーが作れます。この理論を応用して、味が薄めのカレーにケチャップを加えるのは一つの手です。
ケチャップにはトマトだけでなく、塩味や深みを出す成分も含まれています。そのため、ケチャップを加えることで、カレーの味を豊かにし、より美味しくすることができるのです。
但し、入れ過ぎるとケチャップの風味が強くなってしまい、想像と違った味になってしまいます。ケチャップは甘みと酸味が強く、酸味は煮込めば飛びますが、甘みが残ってしまうので注意してください。
薄味を濃くする調味料その5:醤油
カレーに塩分を加えたい時は、少量の醤油を加えると良いでしょう。肉じゃがにカレー粉を加えて美味しくなるように、醤油もカレーに意外とマッチします。
しかし、醤油は少しずつ加え、まずは小さじ1杯から始めてみてください。出汁が入った「だし醤油」を使えば、さらに味わい深いカレーになります。
薄味を濃くする調味料その6:粉チーズ
意外な秘密兵器、粉末チーズをおすすめします!イタリアの厨房でも多用されるこの調味料は、驚くほど効果的です。
塩味の強化だけでなく、深みとコクも加わります。さらに、料理のとろみを増す効果も期待できるのです。
味が薄めのカレーには、たっぷりと加えると良いでしょう。粉末チーズが手元にない場合は、とろけるチーズも同様に効果的です。
薄味を濃くする調味料その7:焼き肉のたれ
カレーの塩味が物足りないなら、焼肉のたれを使ってみるのも良いです。焼肉のたれは塩気が効いており、りんご、蜂蜜、ニンニクなど様々な食材が混ざり合っています。
風味を豊かにするために大さじ1を加え、お好みで量を調整するのがおすすめです。旨味や深みが格段にアップすることでしょう。
お好みの調味料で美味しく調整
今までご紹介した調味料は、使用する数に制限はありません。様々な調味料を試しながら追加して、最適な味わいを見つけるのがポイントです。
例えば、カレーが少し薄味に感じたら、追加のカレー粉を始め、ケチャップ、ウスターソース、しょうゆ、粉チーズなどを加えてみましょう。色々な組み合わせを試すことで、驚くほど美味しいカレーができるかもしれません。
ただし、その時の調味料の組み合わせをメモしておかないと、のちに同じ味を再現するのは難しいかもしれません。でも、味が薄いと感じる時こそ、美味しいカレーを作るチャンスです。
様々な調味料を試して、自分だけのカレーレシピを見つけてください。
カレーのとろみがないと薄く感じる
サラサラしたカレーを食べた時に味が薄いと感じたことはありませんか?
特にカレーにおいては、とろみが加わることで味わいをしっかりと感じます。とろみがあると、ご飯や麺などに絡めやすく、その結果、料理全体の味わいが豊かになります。とろみの効果は特にカレーのような料理において顕著です。
片栗粉と小麦粉でとろみをつける
カレーが水っぽく感じられる場合、適切なとろみを加えることで味わいを深めることができます。とろみをつけるには、片栗粉や小麦粉がたいへん役に立ちます。
カレーにとろみを与える際、片栗粉を使用する場合は、まず水で溶かしてから加えます。小麦粉を使用する場合も同様に、水に溶いてから混ぜ合わせます。
とろみを加える際のポイントは、水溶き片栗粉を加える前に一旦火を止め、加えた後には十分に加熱することが重要です。
時間に余裕があるなら煮詰めてもOK
カレーが十分にとろみを持っていない場合、しばしば原因は水の量が多すぎることにあります。
もしカレーを食べるまで時間的に余裕がある場合は、少し煮込むことで水分を飛ばして水分量を減らし、理想的なとろみを実現することができます。
カレーを美味しくするポイント6つ
たとえ今は時間が足りなくても、次にカレーを作る機会があったら、是非実践していただきたいテクニックをご紹介します。効果的な6つのポイントがあります。
これらを実行するのに少し手間は必要ですが、その価値は十分にあります。時間に余裕がある時に、これらの方法を試してみてください。
ポイントその1:じゃがいもは入れない
カレーを翌日に温め直す際、じゃがいもがその美味しさを高めるとされています。しかし、じゃがいもを加えると、カレーの風味が薄れることがあります。
じゃがいもを使わずにカレーを作ると、滑らかで濃厚なカレーの味わいが引き立ちます。
もちろん、個人の好みはありますが、カレー本来の味を楽しみたい人にはじゃがいもを抜いた方が良いかもしれません。
私はカレーが大好きですが、じゃがいもを入れることは好みではありません。
ポイントその2:煮込む前に肉は焼く
カレー用の肉の調理では、手間はかかるものの、まず焼いてから鍋に加える方が良いです。この手順を踏むことで、肉はしっかりとした風味を保ちつつ、焼き肉単体よりもずっと柔らかくなります。
生肉をそのまま鍋に入れてしまうと、肉は柔らかくなるものの、風味が損なわれますし、スープに旨味が溶け出すわけでもありません。そうすると、非常にもったいない結果になります。
さらに、肉を焼くことで、表面の食中毒の原因となる菌を減らす効果もあります。そのため、衛生的な観点からも、肉は焼いてからカレーに加えることをおすすめします。
ポイントその3:玉ねぎはあめ色になるまでしっかり炒める
カレーを作る際、レシピに「玉ねぎをあめ色になるまで炒める」と書かれていることがよくあります。この工程は少々面倒に感じるかもしれませんが、実際に試してみると、適当に炒めた玉ねぎと十分に炒めた玉ねぎでは味の差がはっきりとします。
玉ねぎをしっかりとあめ色になるまで炒めることで、その甘みが引き立ち、美味しさが大幅に向上します。
炒める時間を少しでも短縮するコツは、玉ねぎを薄くスライスすることです。これにより、あめ色になるまでの時間が短くなり、甘みがより引き出されます。
玉ねぎを厚く切ると、あめ色になるまで時間がかかり、焦げやすくなるため、みじん切りにするか、できる限り薄くスライスするのがおすすめです。
ポイントその4:アクはこまめにとる
こちらの方法も少し手間がかかるかもしれませんが、料理中に発生するアクを定期的に取り除くことで、最終的な料理の品質が大きく変わります。
特に煮込み料理では、アクが風味を加えることもありますが、カレーを作る場合にはアクが美味しさを損なうことが多いです。
アクを丁寧に取り除くほど、料理の味が豊かになり、ルウの風味や香りがより引き立ちます。
ポイントその5:理想の煮込み時間は90分
カレーの具材をルウを加える前に煮込む理想的な時間は90分とされています。短すぎると、材料の柔らかさや風味の混ざり合いが不十分となります。逆に長すぎると、食材の風味がスープに溶け出し、具材自体が風味を失い、逆効果になる可能性があります。
最適な煮込み時間は90分です。全てにおいて適度さが重要です。また、ルウを加えた後に長時間煮込むと、香りが失われ、味わいも低下します。したがって、ルウを加える前にしっかりと煮込むことが重要です。
ポイントその6:カレー粉はブレンドがおすすめ
カレー作りにおいて、異なるタイプのカレー粉を組み合わせると、一層美味しい味わいが生まれます。異なるブランドのカレー粉を混ぜ合わせることで、スパイスのバラエティが増し、味に豊かな層を加えることができます。ただし、重要なのは、辛さのレベル(甘口や辛口など)を統一することです。
カレーを自分で作って美味しくできた時の満足感は言葉にできないほどです。ぜひこれらのコツやポイントを試して、絶品カレーを作ってみてください。