その独自の清涼感あふれる香りで人気の大葉。日本食には欠かせないこの葉は、多くの人に愛されています。
海外の人にとっては独特の味わいで、日本人が感じるコリアンダー(パクチー)のような存在かもしれませんね。
しかし、大葉を大量に食べることにはどんな影響があるのでしょう?大葉をたくさん食べた場合の健康への効果や栄養素について詳しく調査してみました。
大量に食べても大葉は健康に害はなし
多量の大葉を食べても、健康に悪影響を与えることは一般的にはないとされています。大葉には確かに摂取過多になると問題になる栄養素も含まれていますが、その含有量は非常に少ないため、たとえ1kgを食べたとしても問題はないと言われています。
大葉の食べ過ぎによる胃腸の不調を訴える人も稀にいますが、これは大葉に含まれる成分が原因であるとは考えにくいです。おそらく、古くなったり雑菌がついた大葉の摂取、または他の食品が原因である可能性が高いです。
さらに、大葉を多く摂取したことで皮膚のかぶれが起きるという話もありますが、これも直接的な原因とは見られません。ただし、大葉に直接触れたことによって皮膚反応が起きるケースは考えられます。特定の成分に皮膚が反応することで、皮膚炎が生じる可能性は完全に否定できないからです。しかし、一般的には、大葉を多く食べても健康上の問題はほとんどありませんので、心配無用です。
大葉に含まれる栄養素について
大葉は、健康に役立つ多くの栄養素が含まれている植物です。
主な栄養成分について、この記事で詳しく解説します。
大場に含まれる栄養その1:βカロチン
シソの葉は、緑黄色野菜と同様に、βカロチンを豊富に含んでいます。このβカロチンは体内でビタミンAに変わり、抗酸化効果を提供し、体の健康をサポートすることが知られています。
さらに、肌や粘膜の保護に役立つとされ、視力維持にも重要な役割を果たす成分としても知られています。
大場に含まれる栄養その2:ビタミンB
大葉はビタミンBが豊富に含まれていることが知られています。ビタミンBにはいくつかの異なる種類があり、シソの葉にはこれらが多様に含まれています。
これらのビタミンは、口内炎の軽減や肌の健康をサポートし、成長促進にも役立つことから、多くの健康効果が期待されます。
大場に含まれる栄養その3:ビタミンK
ビタミンKは、身体が傷ついたときに血液凝固を助ける重要な要素です。
この栄養素は、骨の強化にも不可欠で、全体的な健康維持において重要な機能を持っています。
大場に含まれる栄養その4:食物繊維
大葉には、水に溶けないタイプの食物繊維が豊富に含まれています。
この食物繊維は消化を促進する効果があるだけでなく、血糖値の急な上昇を防ぎ、コレステロールの低下にも役立つとされていま
大場に含まれる栄養その5:ペリルアルデヒド
大葉が放つ清々しい香りの主要成分のひとつがペリルアルデヒドという化合物です。この成分には、強力な抗菌・防腐効果と抗炎症特性があることが知られています。
さらに、シソの葉に含まれるこれらの栄養成分は、加熱や冷凍によってもその効果を保持する傾向があります。
大葉は身体に良いと言われてる?
大葉は多くの栄養素を含んでいますが、具体的にどのように身体に良いのでしょうか。
発汗が促進される
先に挙げた特性に加えて、大葉にはカリウムが豊富に含まれていることが知られています。このカリウムには、体内の余分な水分を排出する利尿効果があります。
また、この成分は体を穏やかにして汗をかきやすくする作用もあるとされています。
胃腸の働きを良くする
大葉が含む成分、特にペリルアルデヒドは、消化器官の健康を助けると考えられています。この成分は腸の状態を整え、自律神経に影響を与えることで、胃の不調を和らげる効果があるとされています。
また、消化器官の機能を強化することにより、食欲の向上や吐き気の緩和にも寄与すると言われています。
アレルギーを抑える
緑豊かな大葉には、αリノレン酸が存在し、これがアレルギー対策に役立つとされています。特に、大葉から抽出されるしそ油には、この成分が高濃度で含まれており、その効果はさらに高いと考えられています。
花粉症を含む様々なアレルギー反応に対して、大葉が効果的であるという話は、このαリノレン酸の存在に基づいています。
貧血の予防
意外にも、大葉は鉄分を豊富に含んでおり、貧血対策に役立ちます。鉄分の摂取と同時にビタミンCを摂ることで吸収を高めると言われています。
幸い、大葉にはビタミンCもたっぷり含まれており、他の食材と合わせなくても、鉄分の効率的な吸収が期待できます。
殺菌効果
シソの葉には、保存性を高め、微生物の成長を防ぐ能力があります。このため、生の魚料理によく用いられるのは、シソの葉が持つこれらの特徴によるものです。
毎日の摂取に推奨される大葉の量は2~3枚、上限は約20枚
大葉は、豊富な健康効果を持つ一方で、日々の摂取には一定の制限がある食材です。大葉は、たとえ大量に摂取しても大きな問題は生じませんが、栄養バランスの乱れを避けるためには、適切な量を心掛けることが重要です。
毎日の理想的な摂取量は、2~3枚が目安とされています。大葉にはビタミンやミネラルなどの栄養素が豊富ですが、これらは体内で一定量以上は吸収されないため、過剰な摂取は無駄になることもあります。特に花粉症の症状緩和を期待して多く摂取する方もいますが、その場合でも1日あたり20枚程度
を超えないようにすることが望ましいです。
大葉の長期保存はドライがおすすめ
大量の大葉を購入したが、すぐには使い切れない場合、少しずつ使うために乾燥させて保存する方法が役立ちます。
乾燥させて長持ちさせる大葉の保存法
乾燥させて長持ちさせる大葉の保存法
大葉は、保存が難しい食材の一つです。適切に管理しないと、すぐに使い物にならなくなることがあります。そのような時、大葉を長く保存するための一つの方法として、乾燥させることがお勧めです。乾燥することで、大葉に含まれる栄養素が保たれ、さらに濃縮されます。乾燥大葉は様々な料理のトッピングとして活用できます。また、大葉を正しく保存する方法については、別の記事で詳しく説明していますので、そちらもぜひご覧ください。
大場の乾燥方法
手軽に自家製ドライ大葉を作る方法をご紹介します。
急ぎで作りたい場合は、電子レンジが便利です。電子レンジで作る場合、耐熱皿にキッチンペーパーを広げて、その上に大葉を並べます。次に、3分間電子レンジで加熱するだけです。
もし加熱後にまだ湿っている場合は、追加で加熱し水分を飛ばしてください。パリパリになったら、ポリ袋に入れて手で細かく砕いてください。
天日干しで作る方法もあります。これは、ざるに大葉を並べて日光にさらし、水分を自然に蒸発させる方法です。どちらの方法も簡単で、お好みに合わせて選べます。