なめこ、またはエリンギ、しいたけなどのキノコは、食卓に欠かせない食材として知られています。しかし、これらのキノコには通常の食品とは異なり、賞味期限が書かれていません。いったいなぜでしょうか?
この記事では、なめこの賞味期限の有無や、賞味期限の判断方法、賞味期限を過ぎたなめこの状態についてと、最適な保存方法についても詳しく説明します。
なめこに賞味期限が書いていない理由
なめこに賞味期限が書かれていない理由は、キャベツやタマネギと同じ農産物のため、賞味期限の表示義務がないためです。
なめこの賞味期限はどう判断する?
なめこには賞味期限が表示されないため、消費者が賞味期限を判断する必要があります。以下は、なめこの賞味期限を判断するための一般的な指針です。
※見た目
新鮮ななめこは明るい色で、しっかりとした質感を持っています。黒っぽく変色していたり、形が崩れ、ドロッとしてるようなら期限切れです。
※臭い
新鮮ななめこはほのかなキノコの香りがあります。腐敗したなめこは酸っぱい臭いなどの不快な臭いがすることがあります。
※触感
新鮮ななめこはしっかりとした質感を持ち、触れるとしっかりとした抵抗を感じます。傷んだなめこは柔らかく、触感が悪くなることがあります。
賞味期限の過ぎたなめこはどうなる?
賞味期限を過ぎたなめこを食べることは健康に影響を及ぼす可能性があるため、注意が必要です。賞味期限の過ぎたなめこの状態について、以下の項目で説明します。
見た目について
賞味期限の過ぎたなめこは、以下のように見た目に変化が現れることがあります。
・水っぽい、やわらかい、ドロドロ、溶けている。
・白や黒のカビが生えている、柄の先から黒く変色している。
・パックが膨らんでいる、パックの中に白い泡が出ている。
臭いについて
賞味期限の過ぎたなめこは通常、不快な臭いがすることがあります。新鮮ななめこの香りはほのかなキノコの香りですが、腐敗したなめこは異臭を放つことがあります。臭いが不自然に強い場合は避けるべきです。
味について
賞味期限の過ぎたなめこの味は鮮度を保っているものに比べて劣ります。酸っぱい味がしたり、苦味や不快な味のような、いつもとは違う味が現れることがあります。食感も柔らかくなり、質感が悪くなります。賞味期限を過ぎたなめこを調理しても、味わいや食感が満足できないことが多いので、少しでも違和感を感じたら廃棄してください。
傷んだなめこはどうしたら良い?
賞味期限を過ぎたなめこは食べることを避けることが最も安全ですが、傷んだなめこを処理する方法を知っておくことも重要です。以下は、傷んだなめこの取り扱いに関する一般的なアドバイスです。
※傷んだものと分ける
賞味期限を過ぎたなめこは、新鮮なものから分けて保管しましょう。傷んだなめこが他のキノコに影響を及ぼすことを避けます。
※傷んでいる部分を取り除く
一部が傷んでいる場合、悪い部分を切り落として利用できる部分を使うことができます。ただし、臭いや風味に注意が必要です。
※火や熱を通す
傷んだなめこを調理することで、風味を改善し、安全に食べることができる場合もありますが、見極めが重要です。変色している場合や異臭がする場合は食べるのを避けましょう。
なめこの保存方法
なめこの賞味期限を気にせず、新鮮な状態で長期間保存するために、適切な保存方法を知っておくことが重要です。
常温の場合
なめこは常温で保存に向いていないので、すぐに使わないのであれば冷蔵もしくは冷凍で保存しましょう。
冷蔵の場合
なめこを冷蔵保存する場合、石づきがある生のなめこなら、必要な分を切り取り、残りは洗わずに密封容器に入れて冷蔵庫へ。真空パックのなめこの場合は、サッと茹でて冷水にさらし、水分を良く切ってから密封容器に入れて冷蔵庫に入れましょう。
なめこは非常に傷みやすいきのこです。冷蔵庫保存でも2~3日以内に食べ切りましょう。
冷凍の場合
なめこは賞味期限が短いですが、冷凍することで1ヶ月ほど長持ちさせることができます。冷凍してもなめこの特徴的な食感は変わりませんので、すぐに使わない分は冷凍庫に入れておくと良いでしょう。
真空パックで包装されたなめこは、そのまま冷凍保存可能です。しかし、株付きで購入した場合は、いくつかの準備が必要です。どちらのタイプを買ったかによって保存方法を選んでください。
購入したなめこが株のままの場合、まずは石づき部分のカットが必要です。なめこは水洗いせず、包丁で石づきを取り除いてください。もし傘部分に汚れがあれば、ティッシュやキッチンペーパーで優しく拭いてください。
石づきを除去した後、手で軽く引き裂いて分けます。平らになるように保存用袋に入れ、空気を抜いて封をします。この方法で冷凍保存するのが良いでしょう。
最後に
キノコ、特になめこは食卓でよく使われる食材ですが、なめこの賞味期限が無い理由、判断方法、期限切れの特徴、そして適切な保存方法について解説しました。
消費者が賞味期限を自分で判断するための基準や、なめこの取り扱い方、保存方法について参考にしてください。
(1)なめこの賞味期限がない理由
農産物であるため、賞味期限の表示義務がない。
(2)賞味期限の判断方法
見た目:新鮮ななめこは明るい色でしっかりとした質感。
臭い:新鮮なものはほのかなキノコの香りがする。
触感:新鮮なものはしっかりとした抵抗感がある。
(3)賞味期限切れのなめこの特徴
見た目:水っぽく、カビが生える、パックが膨らむ。
臭い:カビ臭かったり、酸っぱい臭いや腐敗臭がする。
味:酸っぱいなどの不快な味やいつもと違う味がする。
(4)傷んだなめこの取り扱い
新鮮なものと分ける。
傷んでいる部分を取り除く。
火や熱を通す(ただし、変色や異臭がある場合は廃棄)。
(5)保存方法
常温:適していない。
冷蔵:生なめこは洗わずに密封容器で、茹でたなめこは水切り後に密封容器で。
冷凍:真空パックはそのまま、株付きは石づきを取り除いて冷凍。