朝お弁当を準備するのは、思った以上に労力が必要です。それが毎日のこととなると、弁当の準備で忙しい日々を送ることになります。朝は特に、早起きして、おかずの彩りまで気を配る必要があります。そして、意外と見落としがちですが、弁当用のご飯を冷ますのにも時間が必要です。できれば前夜に弁当を準備して冷やしておき、朝にそれを持って行きたいと考えますよね。
しかし、炊き立てのご飯を冷蔵後に弁当として持参することは問題ないのでしょうか?また、冷蔵したご飯を弁当で美味しく食べる方法は存在するのでしょうか?この記事では、そのような疑問を解決すべく調べてみましたので、是非ご参考ください。
冷蔵ご飯を使ったお弁当、翌日は問題なし?
炊きたての新鮮なご飯を冷やしてお弁当箱へ入れる作業は、かなり面倒だと感じることでしょう。冷却するのに時間も労力も必要です。もし前の晩にご飯をお弁当箱に詰めてしまえば、朝の準備がぐっと楽になると思いますよね?
衛生を適切に管理すれば、前日に炊いたご飯をお弁当にして冷蔵保管することは問題ありません。ただし、その代償として新鮮に炊いたご飯の美味しさは多少落ちてしまうのが現実です。
前日に準備する冷蔵お弁当のコツ
一旦冷蔵庫で冷やしたご飯は、水分を逃がしてしまい、乾燥して硬くなることがあります。せっかくのお弁当が、乾燥して硬いご飯だと残念に感じますよね。また、衛生的にも少し気になる方もいるでしょう。
しかし、朝の忙しい時間を回避したいと前日にお弁当を準備したい方には、嬉しい知らせがあります。以下に挙げるポイントに留意すれば、乾燥や衛生上の問題もある程度防げるでしょう。
移動中の温度管理
外出時には、保冷バッグと保冷剤を活用して食品を冷やしておきましょう。お弁当の内容物が、10℃以下を維持できるよう心がけてください。
暖めて食べる場合
冷蔵していた冷たいランチのおかずは、その状態で問題ありません。しかし、ご飯が冷えると食感がパサパサになるため、温め直すことで美味しくいただけます。
朝に再加熱して詰める
外出先で電子レンジの使用ができない時は、朝に冷蔵庫から出したご飯を家で温め、しっかりと冷ました後に弁当箱に詰め直すと良いでしょう。加熱時は均一に温まるよう注意しましょう。
弁当箱のフタと水滴は避ける
弁当箱を温かい状態のまま閉めると、温度がなかなか冷めず、水滴が生じます。水滴は菌の増加を促し、食中毒のリスクを高める原因になります。
常温での保存は避ける
朝に冷蔵庫から取り出した後、そのまま常温で持ち運ぶのは厳禁です。冷蔵した物を常温に戻すと、食品の劣化を早めることにつながります。常に清潔な状態でご飯を保管することは基本中の基本です。
前の晩に炊いたご飯は、適切に冷ました後、冷蔵または冷凍保存してください。また、ご飯を触る際には、しゃもじを清潔に保つことが重要です。
冷蔵したご飯の美味しさを保つコツ
前の晩に準備するお弁当は、衛生面に注意すれば、冷蔵保存することができることが分かりました。そして、食事の時には、電子レンジで加熱することで、冷えたご飯も美味しく食べられます。
しかし、学校やピクニックで電子レンジが使えない時はどうすれば良いのでしょうか?朝に再加熱して詰めるのは面倒で、時間もないと感じている人も多いでしょう。実は、ご飯を事前に冷蔵保存することが決まっている場合、ちょっとした工夫で美味しくなる方法があります。
とても簡単な方法です!特別な調味料を少し加えて炊くだけです♪
以下のオプションから、試してみたいものを選んでください。
はちみつ | 2合の米に対して小さじ1 |
オリーブオイル | 2合の米に対して小さじ1 |
みりん | 1合の米に対して小さじ1/2 |
はちみつやみりんに含まれる糖分が米を柔らかくしてふっくらとさせます。さらに、はちみつは水分を保持する力があり、水分を保ちながらふっくらとしたご飯にします。
オリーブオイルは米をコートし、乾燥を防ぎます。実際にみりんを加えて炊いたご飯は、しっとりとして美味しかったです。
これらの調味料を加えても、炊き上がりの米の風味はそのままです。また、このオイルコーティング技術は、コンビニエンスストアのおにぎりにも応用されています。是非試してみてください。その差に驚くことでしょう。
ご飯の冷蔵と冷凍、どちらがおすすめ?
炊きたてのご飯を長期間保存するには、冷蔵庫での保存はあまり適していません。それでも、冷蔵したい場合、24時間以内であれば問題ありません。次の日にお弁当に入れる分であれば、冷蔵での保存が適しています。しかし、それ以上の期間保存する必要がある場合は、冷凍保存をおすすめします。冷凍により、ご飯の水分が保持され、再加熱時にも美味しさが損なわれません。
冷凍する場合のポイントは
(2)包み込む際には、空気が入らないように気をつけ、ご飯を平らにする。
(3)包み込み終わったら、直ちに冷凍庫に入れる。
(4)再加熱後は、すぐにラップを剥がさず、少し冷ましてから剥がす。
冷蔵庫で保存したご飯をそのままお弁当に入れても大丈夫?まとめ
・前の晩に炊いて冷蔵保存したご飯を翌日のお弁当に使用するのは、衛生面に気を付ければOK。
・お弁当に冷蔵ご飯を使用する際、清潔を保つことが重要。
・冷蔵されたご飯を持ち運ぶ時は、10℃以下の温度を維持することが必須。
・冷蔵ご飯を再加熱してお弁当にする場合、しっかりと冷ましてから詰める。
・お弁当箱を閉じる際、蓋に水滴を残さないよう注意。
・可能であれば、電子レンジで温めてから食べることで、冷蔵したご飯も美味しく食べれる。
・炊飯時に少量のオイルを加えることで、冷蔵保存してもご飯のパサパサ感が防げる。
・1日以上保存する場合は、冷凍で保存する方が良い。
前の晩に炊いたご飯を用いたお弁当作りも、適切な対処をすれば美味しく食べることができます。準備を事前に整えて、朝の貴重な時間を短縮し、美味しいお弁当を作りましょう。簡単で美味しいご飯は、家族全員を幸せにします。少しの工夫で、より快適な朝の時間の実現の参考にしてください!