手頃な価格で、さまざまな料理に使えるえのきは、料理をよくする方にとって頼もしい存在ですよね。
ただ、えのきのパッケージには消費期限が記載されていないため、「このえのき、いつまで食べられるんだろう?」と疑問に思ったことがある方もいるかもしれません。
調査の結果、えのきの消費期限は保存方法によって異なることがわかりました。
特に、えのきは湿気に弱いため、未開封で冷蔵保存すると、消費期限は約2日と短くなります。
冷蔵保存:2日〜1週間(未開封の場合は約2日)
冷凍保存:1ヶ月
乾燥保存:半年
この記事ではえのきの保存期間を延ばすためのコツや、未開封のえのきを食べる際に確認すべきポイントも合わせて紹介しています。
保存方法によってえのきの鮮度が変わることを理解すれば、無駄に捨てる心配もなくなりますよ。
えのきの保存方法で変わる消費期限とは?
手軽に手に入るえのきは、リーズナブルで、さまざまな料理に使える便利な食材です。
「お得だから、何袋か買っておこう」とつい多めに購入してしまうこともあるでしょう。
しかし、えのきには消費期限が表示されていない場合が多く、冷蔵庫で保存していても「いつ買ったっけ?まだ食べられる?」と悩むことがあるかもしれません。
実は、えのきの消費期限は保存方法によって大きく異なります。
そこで、えのきの保存方法とそれぞれの消費期限についてまとめてみました。
冷蔵保存: 2日〜1週間(未開封の場合は2日ほど)
冷凍保存: 約1ヶ月
乾燥保存: 約半年
上記のように、えのきの保存方法は主に3つあります。
多くの場合、購入後は冷蔵庫に入れて保存するかと思いますが、すぐに使わない場合、冷蔵保存は消費期限が最も短い方法です。
それでは、それぞれの保存方法と具体的な消費期限について詳しく説明していきます。
冷蔵保存なら最短2日から最長1週間
冷蔵保存したえのきの消費期限は、状態によって2日から1週間まで幅があります。
「2日と1週間ではかなり違うけど、どういうこと?」と疑問に思うかもしれません。
その通りです!実は、えのきをどのような状態で冷蔵庫に入れるかで、消費期限が大きく変わるのです。
えのきを買ってきたら、多くの人はそのまま冷蔵庫に入れてしまいがちですが、その際に未開封の袋のまま保存していることが多いのではないでしょうか?
このままでは、えのきが早く痛み、消費期限も短くなってしまう可能性があります。というのも、きのこ類は湿気を嫌うため、袋の中にたまった水分が原因で傷みやすくなるのです。
冷蔵保存する場合は、必ずえのきを包装袋から出して保存することが大切です。こうすることで、消費期限を最大で1週間まで延ばすことができます。
さらに、保存する際は、えのきから出る水分を吸い取るために、キッチンペーパーや新聞紙で包んでから保存袋に入れると、より長持ちします。
また、もし冷蔵庫に野菜室がある場合は、野菜室に入れるのが最適です。
えのきを冷蔵保存するときには、洗わないように気をつけてください。水分がつくと痛みやすくなってしまいますので、注意が必要です。
冷凍保存なら約1ヶ月間持ちます
冷蔵保存では、えのきが湿気に弱いので、しっかり水気を管理すれば1週間程度持ちますが、冷凍保存すれば1ヶ月ほど保存が可能です。
冷凍する際は、必ず包装袋から取り出し、ジッパー付きの保存袋に入れましょう。このとき、えのきをそのままの形で冷凍せず、石づきを切り、4〜5本ずつ手でほぐして保存するのがおすすめです。
また、冷凍後に袋の中の空気を抜いて密閉することで、さらに保存状態が良くなり、1ヶ月間保存が可能です。
過去に、私は面倒くさがってえのきをそのまま冷凍したことがありますが、解凍する際に時間がかかり、解凍後にはえのきが水っぽくなってしまい、あまり美味しくありませんでした。やはり、少し手間をかけてほぐしてから冷凍するほうが、解凍も早く、質も保たれるのでおすすめです。
あなたもぜひ、正しい冷凍保存法を試してみてくださいね。
乾燥保存なら最長6ヶ月保存可能
えのきを乾燥させて保存すれば、なんと6ヶ月間も保存が可能です。これだけ保存期間が長ければ、まとめ買いしても安心して使い切れるでしょう。
特別な器具は不要で、えのきを天日干しして乾燥させるだけでOKです。以下は、簡単な乾燥保存の手順です。
(1)えのきの石づきを切り落とす
(2)えのきを数本ずつにほぐす
(3)ザルなどに広げて天日干しし、水分をしっかり飛ばす
(4)乾燥したらジッパー付き保存袋に入れる
(5)冷蔵庫または常温で保存
(6)ほぐしたえのきを天日干しすれば、常温でも保存可能です。これで半年間も保存できるので、えのきをよく使う方に非常に便利な方法です。
実は私も今回この方法を初めて知り、えのきの長期保存にとても役立つことを実感しました。ザルを使う際は、ボウル状のものより平らなものがおすすめです。平たいザルがない場合は、新聞紙でも代用できます。
保存方法によってえのきの保存期間は大きく変わることがわかりました。実際には、少し工夫することでさらに長持ちさせることも可能です。次に、そのコツをご紹介しますので、ぜひ参考にしてください!
えのきの保存期間をさらに延ばす3つのポイント!
以前ご紹介したように、保存方法によってえのきの保存期間は変わりますが、もっと長く保存できたら嬉しいですよね。実は、ちょっとした3つの工夫を加えるだけで、えのきの保存期間をさらに延ばすことができるんです!
特別なテクニックは必要ありません。先ほどの保存方法に少し手を加えるだけで大丈夫です。では、えのきをさらに長持ちさせるための3つのポイントをご紹介します。
・冷蔵保存時には石づきを切り落とさない
・冷凍したえのきは時々ほぐす
・乾燥したえのきは軽く炒る
冷蔵、冷凍、乾燥の保存方法それぞれに、このコツを取り入れるだけで、保存期間がぐっと延びます。次に、それぞれのポイントを詳しく見ていきましょう!
冷蔵保存のコツ:石づきを残しておく
えのきを冷蔵で保存する際の最大のポイントは、石づきを切り落とさないことです。
石づきを切ると、えのきの水分バランスが崩れてしまい、必要な水分まで蒸発しやすくなります。これが原因で、冷蔵保存しているえのきが乾燥してしまうのです。
一方で、石づきを残しておけば、えのきに必要な水分をしっかり保持でき、鮮度も保たれます。ですので、冷蔵保存する場合は石づきを切らずにそのままにしておくのがベストです。
料理中に「このえのき、使い切れないかも」と感じたら、使いかけの部分は石づきをそのままにして保存すると、次に使う時も新鮮さを保てます。
ところで、石づきがどの部分かわかりますか?石づきは、根元にある黒ずんだ部分のことを指します。長さにして1〜2cm程度です。
これに対し、えのきの白い軸の部分は、食べられるおいしい部分です。以前5cmほど石づきを切り落としていたなら、今後はもう少し短く切るのがおすすめです。
ちなみに、この軸部分はバター醤油で焼くと、ホタテのような風味が楽しめます。えのきの独特な食感をしっかり堪能できるので、ぜひお試しください。
冷凍したえのきは定期的にほぐすのがポイント
次にご紹介するのは、冷凍保存しているえのきの鮮度を保つための方法です。
冷凍したえのきは、たまにほぐしてあげることで保存期間を延ばすことができます。
えのきを冷凍する際には、あらかじめ4〜5本ずつほぐして保存することをお勧めしました。しかし、冷凍中に隣り合ったえのき同士がくっついてしまうことがあります。
これが原因で、必要な分だけ取り出そうとしても時間がかかり、解凍が進んで余分な水分が出てしまうことがあるのです。その結果、えのきの品質が低下してしまうことに。
そこで、冷凍したえのきを時々ほぐすことが大切です。保存袋の外から手で軽く揉むだけでOK。えのきがパラパラとほぐれていることを確認できたら、これで完了です。
こうした手間をかけることで、使いたい分だけをすぐに取り出すことができ、調理の効率もアップします。冷凍保存は1ヶ月ほど持ちますが、その間に定期的にこの作業を行ってくださいね。
なお、冷凍する前には石づきを切り落とすこともお忘れなく。
乾燥させたえのきは乾煎りして長持ちさせる
天日干しで乾燥させたえのきは、保存袋に入れる前に乾煎りしておくのがポイントです。
この「乾煎り」こそ、乾燥させたえのきの保存期間をさらに延ばすための秘訣です。乾煎りとは、油や水を使わずに食材を熱することで、食材の中に残っている水分をしっかりと飛ばす方法です。
天日干ししたえのきは、この作業を加えることで、半年間の保存が可能になります。水分が残ったままだと、保存中にカビが生えるリスクがあるため、乾燥えのきは乾煎りをしっかり行いましょう。
ただし、乾煎りの際は焦げやすいので、えのきを絶えずかき混ぜながら加熱することが重要です。
こうした簡単なコツを知っているだけで、えのきの消費期限を大幅に延ばすことができるのです。とはいえ、冷蔵庫の奥にしまい込んで忘れてしまうこともありますよね。
もし冷蔵庫で眠っているえのきを発見した場合、未開封のえのきでも状態をしっかりチェックしましょう。状態に問題がなければ、無駄にせずに美味しく食べることができますよ。
どんな点を確認すればいいか、次にそのチェックポイントもご紹介しますね。
未開封のえのき、消費期限の見極めはこの3つのポイント!
「買った覚えがあるけど、いつのものか忘れた未開封のえのきが出てきた…!」と焦ること、ありますよね。
私も「すぐ使うだろう」と思って冷蔵庫に入れてしまい、そのまま忘れてしまうことがあります。未開封だから大丈夫かもしれないと思っても、消費期限がわからないと少し不安ですよね。
特に、きのこ類は食中毒のリスクもあるため、状態には気をつけたいところです。「体調を崩すのは嫌だから、もったいないけど捨てようかな…」と迷う前に、ちょっと待ってください!
未開封のえのきでも、状態をきちんと確認すれば食べられる可能性があります。ここで紹介する3つのポイントをチェックして、まだ食べられるかどうか判断してみましょう。
その3つのポイントは以下です:
・見た目
・手触り
・におい
これらをチェックすれば、消費期限が不明なえのきでも食べられるか判断がつきます。では、それぞれのポイントを詳しく見ていきましょう!
見た目の変化を確認しよう
まず最初に確認するべきポイントは「見た目」です。
えのきは、保存期間が長くなると徐々に劣化し、その変化が見た目に表れることが多いです。見た目の変化をチェックする際は、以下の点を確認してください。
・えのきの色が黄ばんだり、茶色く変色していないか
・全体がしおれて、しんなりしていないか
・えのきのカサが大きく開いていないか
・カサがぽろぽろと取れていないか
・袋の中に水分が溜まっていないか
消費期限が不明な未開封のえのきは、劣化するとこれらの変化が現れます。特に注目するべきなのは、えのきの色とカサの状態です。
新鮮なえのきは、真っ白でカサが小さいのが特徴です。カサが取れて袋の中に散らばっていることもありません。
また、袋の中に水分が溜まっていないか、袋にたくさんの水滴がついていないかも確認してください。これらの変化があれば、残念ながらそのえのきは食べるのを避けた方が良いでしょう。
もし、これらのチェック項目のいずれかに当てはまる場合、食中毒のリスクがあるため、残念ですが処分することをお勧めします。
ぬめりや異常な質感がないか確認しよう
見た目に問題がなさそうでも、安心するのはまだ早いです。次に、触ったときの質感もしっかりチェックしましょう。
傷んだえのきは、質感が変わることがあります。新鮮なえのきは、シャキッとした触感で、表面もさらさらしています。しかし、劣化が進んだものはぬめりが出てきます。袋の上からでも、えのきがぬるぬると滑る感触が伝わってきます。
また、腐りかけのえのきは水分を多く含み、柔らかくなりすぎていることが多いです。少し押すだけで、ぶよぶよとした感触があり、簡単に潰れてしまいます。崩れるというより、ぐちゃっと潰れる感覚です。
未開封であっても、こうした異常な質感があれば、そのえのきはもう食べられません。残念ですが、安全のため捨てるのが賢明です。
においに異常がないかも確認
消費期限が不明な未開封のえのきの場合、においも重要な確認ポイントです。
未開封でも、えのきが傷んでいると異常なにおいが出ます。袋を開けて、まずはにおいをチェックしてみましょう。
劣化しているえのきは、生臭い酸っぱいにおいがします。新鮮なえのきは、ほとんど無臭か、きのこ特有の土っぽい香りがするだけです。
しかし、傷んだえのきは不快なにおいを放ちます。鼻をつく酸っぱいにおいと、生臭い匂いが混じっていることが多いです。これらのにおいがしたら、絶対に食べるのはやめましょう。
異臭がするえのきは、加熱しても食中毒のリスクが高いので、安全のためしっかりビニール袋に入れて密封し、処分してください。
えのきの消費期限についてのまとめ
えのきの消費期限は、保存方法によって異なります。
冷蔵保存では、未開封なら約2日、開封後は2日から1週間ほど持ちます。
・冷凍保存の場合、消費期限は約1ヶ月。
・乾燥させたえのきは、半年間保存可能です。
・さらに、簡単な3つのコツを押さえることで、えのきの保存期間を延ばせます。
冷蔵保存では、石づきを残すことがポイント。
・冷凍したえのきは定期的にほぐしてあげる。
・乾燥させたえのきは、乾煎りして水分をしっかり飛ばす。
・消費期限が不明な未開封のえのきが見つかった場合は、「見た目」「手触り」「におい」の3つのポイントを確認して、まだ食べられるかどうかを判断しましょう。
えのきの保存期限が、保存方法によって大きく異なることがわかりました。コツを押さえて保存すれば、さらに長く使えるようになりますので、ぜひ試してみてください。
もし冷蔵庫の中で消費期限不明のえのきを見つけても、もう心配いりませんね。今回の調査で、私もえのきを無駄にしない方法を学び、今後はもっと効率よく活用できそうです。
そして、そもそもえのきを冷蔵庫で見失わないように、管理も工夫していきたいと思います。