寒い季節にコンビニに立ち寄ると、ついつい手が伸びてしまうのが美味しそうなおでんです。
つい衝動で購入してしまうことも多いコンビニおでんですが、もしも食べ切れずに残ってしまった場合、その保存期間や適切な保管方法が気になりますよね。
また、自宅に持ち帰る間に冷めてしまったおでんを温め直す際に、電子レンジでそのまま加熱しても大丈夫なのでしょうか?
今回は、コンビニおでんをより長く美味しく保つための保存方法と、安全な温め直しの方法についてご紹介します。
コンビニおでんの保存期限はどのくらい?
コンビニおでんの保存期限は、具材に含まれる保存料の量や保管環境によって異なります。保存料が多めに含まれていれば、当然ながら保存期間も長くなるのですが、大手コンビニ3社が販売するおでんには、食品添加物についての表示が見当たりませんでした。
ただし、これはおでんの具材に添加物が含まれていないという意味ではなく、成分表にその詳細が記載されていないだけです。したがって、無添加のものとは一概に言い切れません。
もし添加物が少ない場合、一般的には家庭で手作りしたおでんの保存期間と同程度であると推測できます。しかし、コンビニおでんは家庭のものよりも日持ちする可能性もありますが、衛生面を考慮して、安全な期限は購入から2~3日以内が望ましいと考えます。(※冬場に購入時の容器のまま常温か冷蔵保存した場合)
コンビニではおでんをどう管理している?
おでんの保存期限を理解するうえで、コンビニでの管理方法についても知っておくと参考になります。多くの店舗では、1日あたり3回(おおよそ8時間ごと)におでんのつゆを交換し、その際に古くなった具材も廃棄することが推奨されています。
中には8時間以内に廃棄される具材もありますが、販売されているおでんの具材は最長で8時間前に店頭に並べられたものであると考えられます。
おでんの具材が8時間で賞味期限を迎えるわけではありませんが、つゆがしっかりと染み込み、最も美味しい状態で食べられるのは調理から8時間以内かもしれませんね。
コンビニおでんの適切な保管方法
購入後、しばらくしてからおでんを食べる予定がある場合、室温が5℃以下であれば常温保管も可能です。ただし、暖房が効いている室内では、室温が20℃近くまで上がりやすく、温度の変動も大きくなるため、保存期間が短くなる原因となります。
寒い季節であっても、コンビニおでんは冷蔵庫や冷凍庫に入れて保管するのが安心です。
冷蔵保存のコツ
おでんが冷めた後、購入時の容器にフタをして冷蔵庫に入れると、最大で3日間保存できます。さらに美味しさを保ちたいなら、具材とつゆを分けて保存するのがポイントです。
具体的には、
・具材はジッパー付きの袋に入れ、できるだけ空気を抜く
・つゆは密閉容器に入れて保存
こうすることで、具材がつゆに浸かりっぱなしにならず、味の変化を防げます。
冷凍保存のコツ
コンビニおでんを冷凍保存することで、最大1ヶ月間保存期間を延ばすことができます。ただし、冷凍状態で長期間放置すると、解凍後に風味や食感が変わりやすく、購入時の美味しさが損なわれる可能性があるため、注意が必要です。
冷凍する際は、購入時の容器からおでんを取り出し、具材とつゆを分けて保存しましょう。具材はジッパー付きの袋に入れて空気を抜き、つゆは密閉性のある容器に移し替えるのがおすすめです。
冷凍したおでんを食べる時は、冷蔵庫や室温で解凍し、元の状態に戻してから温めていただきましょう。
電子レンジでおでんを温め直せる?
コンビニで購入したおでんを容器ごと電子レンジで温める場合、容器やフタに電子レンジ対応の表示があるか確認しましょう。多くの容器は電子レンジ非対応ですが、コンビニの中では、電子レンジ対応の容器を使用している所がありますので、予め調べておきましょう。
職場や学校などで後からおでんを温める予定がある場合は、電子レンジ対応の容器を使用しているコンビニで買うのが安心です。
ただし、電子レンジ対応と書かれていても、具材によっては注意が必要です。特に卵や巾着、こんにゃくが入っている場合には、次のようなトラブルが発生することがあります。
卵 → 黄身が破裂する恐れがある
巾着・こんにゃく → 内部が熱くなりすぎ、火傷するリスクが高い
卵の破裂を防ぐには、黄身に深めの切れ目を入れてつゆに浸しながら温めると良いですが、それでも安全面を考慮すると、電子レンジを使う際は卵や巾着、こんにゃくを取り除いておいたほうが良いでしょう。
さらに、おでんは時間が経つと味や食感が変わりやすいため、購入後はできるだけ当日に食べきるのが理想です。どうしても食べ切れない場合は冷蔵庫に入れて保存し、冷凍は避ける方が風味を保てます。
便利な電子レンジですが、思わぬ事故を防ぐためにも、温める前に容器や具材が安全かどうか必ず確認しましょう!