じゃがいもは長期間保存が可能な野菜の一つです。そのため、大量に持っていても、あまり問題になることはありません。しかし、長らく放置したり、不適切に保管したりすると、次に見たときには芽が顔を出して驚くこともあるかもしれません。じゃがいもの芽には毒が含まれていると言われていますが、どのように対処すれば良いでしょうか?
この記事では、じゃがいもの芽が発生した際の対策方法を紹介します。
じゃがいもの芽が生えた際の適切な対処方法は?
じゃがいもの芽が出てしまった場合、どう対処すべきか迷うことがあるでしょう。
基本的に、じゃがいもに芽が生えていても、その部分をしっかり取り除けば食べることができますが、傷んでいる場合は注意が必要です。
どのように判断し、どのように対処すべきかを考えてみましょう。
芽が生えたじゃがいもが食べられるか判断
じゃがいもに芽が出ていても、取り除けば食べることができますが、傷んでいる場合は避けましょう。じゃがいもの状態を判別するには、外観、におい、触感を確認してください。
じゃがいもを廃棄するかどうか外観で判断する
1. カビが生えている場合:カビがじゃがいもに生えている場合、食べることはできません。カビは有害であることがあります。ただし、カビが一部に限られている場合、その部分を切り取れば、他の部分は安全に食べることができます。
2. 切ったときに茶色い汁が出てくる場合:じゃがいもを切ったときに茶色い汁が出てくる場合、これは腐敗の兆候です。このようなじゃがいもは食べないでください。
3. 切ったときに中が全体的に黒くなっている場合:じゃがいもを切ったときに内部が全体的に黒く変色している場合、これも腐敗の兆候です。このようなじゃがいもは食べないでください。
4. 白い綿のようなものがついている場合:じゃがいもに白い綿のようなものがついている場合、これはカビの兆候です。部分的なカビの場合、その部分を取り除けば、他の部分は安全に食べることができます。しかし、広範囲にカビが広がっている場合は、食べない方が無難です。
以上のような特徴が見られる場合、じゃがいもを廃棄することをおすすめします。食品の安全性を確保するために、注意が必要です。
じゃがいもを廃棄するかどうか臭いで判断する
匂いをかいでみて、明らかに異なる臭いがするか、酸っぱい匂いがする場合、食品が腐敗している可能性が高いです。残念ながら、それを食べずに廃棄するのが最善の選択です。
じゃがいもを廃棄するかどうか触感で判断する
もし、じゃがいもが過度に柔らかく、その状態が明らかに腐敗している場合、注意が必要です。
じゃがいもが少し柔らかいだけであれば、それは単に水分が抜けた結果のものであり、まだ食べられることがあります。しかし、じゃがいもが非常に柔らかく、かつ外観や臭いが腐敗の兆候を示している場合、廃棄することをお勧めします。
じゃがいもの芽は取り除けば問題無し
じゃがいもに腐敗の兆候がなく、芽が発生している場合、安全に食べることができます。
ただし、芽の部分は適切に処理する必要があります。厚めに皮を剥いたり、包丁の角で取り除いたりしてください。
じゃがいもの芽には、有害な成分であるソラニンが含まれています。誤って摂取すると食中毒の可能性があるため、必ず取り除いてください。
また、芽の長さとソラニンの量は関係ありません。芽が長い場合でも、少量しかなくても、確実に処理してください。
苦手な方は、ピーラーに取り付けられた芽取り器を使用するか、専用の道具を利用することもできます。
緑色に変色した皮にも毒素が含まれる
じゃがいもを日光にさらすと、皮が緑色に変色することがあります。この緑色の皮には、じゃがいもの毒素であるソラニンが含まれる可能性があります。
もし、緑色の部分があれば、皮を厚く剥いてください。皮をしっかり取り除けば、安全に食べることができます。
しわしわになったじゃがいもは食べられる?
特に寒い季節に、芽が出てしわしわになったじゃがいもをそのまま放置してしまうことがありますが、この状態のじゃがいもでも、腐っていない限り食べることができます。
これは、じゃがいもが寒さに対抗するために自己防衛として水分を減らし、凍結を防ぐためにしわしわになる現象です。
品質に問題はないので、芽を取り除けば食べることができますし、水分が減ったことで糖分が濃くなり、通常よりも甘みを感じることができます。
寒い季節には、スーパーマーケットなどでしわしわなじゃがいもが販売されていることもあります。これらを利用しておでんやふかしいもを楽しむ際に、しわしわなじゃがいもを選んでみるのも一つの楽しみ方です。
長期保存には冷凍保存がおすすめ
保存していたじゃがいもが発芽してしまった場合、できるだけ早めに消費することがおすすめです。しかし、じゃがいもを使った料理をしばらく作る予定がない場合や、すぐに使い切れない場合もあるでしょう。
そのような場合に役立つのが、じゃがいもの冷凍保存方法です。じゃがいもは、丸ごとでも保存可能ですが、切った状態やマッシュにした状態で保存することをおすすめします。
切った状態で保存する場合は、使いやすい大きさに切った後、水にさらして水気をしっかりと拭き取り、保存袋に入れて冷凍しましょう。また、前日にじゃがいもの下ごしらえをしておきたい場合は、切った状態で水につけて冷蔵保存することもできます。
これらの方法を活用することで、じゃがいもを効果的に保存できます。
基本的なじゃがいもの保存方法と発芽を抑える方法
じゃがいもは不適切な保存方法を選んでしまうと、有害物質の生成や劣化が進む可能性が高まります。適切な保存方法を実践し、できるだけ長い間美味しい状態を保つことが大切です。
基本的なじゃがいもの保存方法
じゃがいもの保存において、日の光を避け、涼しく風通しの良い場所が重要です。日光が直接当たる場所では、有害な毒素が生成される可能性があるため、十分に気をつけましょう。
さらに、温度と湿度を維持するために、新聞紙で包むか、紙袋に保管すると良いでしょう。
一方で、ナイロンの密閉袋を使用するのはおすすめしません。通気性が悪くなり、じゃがいもの品質を損なう可能性があるからです。
りんごと一緒に保存してじゃがいもの発芽を抑える
じゃがいもの発芽を防ぐ方法をご紹介します。
発芽を防ぐために、じゃがいもと一緒にりんごを保管するのが効果的です。りんごから放出されるエチレンガスの作用により、じゃがいもの発芽が抑制されます。
りんごは、じゃがいも30個に対して1個入れておけば十分です。りんごが劣化したりしなくなったりしたら、新しいものに交換しましょう。
じゃがいもの芽が生えたときの対策と芽の成長を防ぐコツ まとめ
・じゃがいもに芽が生えていても、しっかり取り除けばOK
・芽が生えているじゃがいもが、傷んでいたら食べない
・じゃがいもが傷んでいるかどうかは、外観、におい、触感で判断する
・じゃがいもの緑色の皮には毒素が含まれる可能性がある
・じゃがいもの皮が緑色に変色していたら皮を厚く剥いて食べる
・しわしわなじゃがいもは腐っていなければ食べられる
・じゃがいもの長期保存には冷凍保存が良い
・りんごと一緒に保存してじゃがいもの発芽を抑える